4 your eyes only

「I will be your blue friend」 Blue friend

 

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 7月末にBlue friendの1stを買ってからはや3ヶ月、もう何十回もリピート再生している。買った当初はそれほど気に入ったわけでもなかったのに。おそらくボーカルの片方の叫び声に慣れたからだろう。しかしこれは凄い作品だ。

 Blue friendは激情ハードコアというジャンルに属する。激情とは何かと言われるとなんだかよく分からない。困ったことに俺はハードコアとメタルの違いすら説明ができない。聞けば分かるやろ、という立場をとっているため、普段は細かいことを気にしなくて済むが、こういうときに困ることになる。だが俺は改めない。

 それでとにかくこの作品がどういうものなのかというと、まあ叫んでいる。9割くらいは叫んでいるのではないか。ギターはクリアな音でベースは歪んでいる。ドラムはズシーンと来る、とか言った辺りでやめておいた方がいい気がする。あまり雑に紹介しても仕方ない。この手の音楽の割にやたらとクリアな音質なのがとてもいい。ボーカルが埋没することもない。ジャケットが綺麗なのでTシャツも欲しくなる。

 一曲一曲が短いのですぐに聴ける。長くて4分くらい。あまり複雑な展開が続く、みたいなことはない。ノリやすい曲が多い。なんて優しいバンドなんだ。でも曲名を見るとmidikai=短い、warui=悪いなど適当な名前で埋まっている。このノリは海外のバンドに近いので多分意識してるのだろう。3曲ほどインストがあるがそれがかなり心に沁みる。特に最後は長い物語のエンディングのような寂しさを感じる……まあこれは30分以下のアルバムなんだけど。

 はっきり言って、昔の激情バンドをネットで探してrar.とかzip.でダウンロードするよりもこれを買って聴いたほうがいい。音が良いし、"今の"激情――今も昔もあまり知らないけど――をよく理解できる。勿論一から十まで学べ、という人もいるだろうけど、2000円位で大体分かると思えばこっちの方がお得なのでは。なんだか持っているだけでこだわりを感じられて、所有欲をくすぐられているからこんなことを言っているのかもしれないけど。でもこういうことはそんなにないんだよね。

 もしあなたが激情を知らないのであればここから入ろう。知っているのなら新しい才能を堪能しておこう。ちなみにライブだと何をやっているのかよく分からなかったけど、それはハードコアとライブハウスの問題で、つまり音がよくないのと爆音過ぎてわけわからんという恒常的問題のせいだ。しかも客がわーって騒ぐ系じゃないと、耳がおかしくなる中ただひたすら黙って聞く、みたいなせつないことになるからなあ。せめて頭くらいは振ろう(適当)。

 

ブログでライブ情報とかを載せてるyo! よかったね、行ってきな。

blue friend